艦隊輸送艦アンデスは、地球戦艦群に随伴している27隻の輸送艦中
最大の艦で、燃料・弾薬を満載して戦場直前まで艦隊を支援する役割
を担っていました。
 
電送機でアンデスに到着した後北条元帥潤子ちゃんぽぽりんの3
人が案内された士官待機室に入ると、そこには3人のピヨピヨ星人が
直立不動の姿勢で並んでいます。
 
「・・・はじめまして。私がこの艦隊の責任者、後北条です。」
 
「突然ご訪問いたし、失礼しましたペン。私はピヨピヨ軍中将、ペンダー
です。ペン。」
 
ペンダーと名乗る将官がことばを発すると、意味が頭の中に伝わって来
ました。どうやら、半ばテレパシーで話しているようです。
 
 
「我々ピヨピヨ星人は母星を喪失し、長い航海の末ようやくここまで
辿りついたのですペン。なんとか事情をくみ、この場はだまって通
してくださらないか、ペン。」
 
後北条元帥と潤子ちゃん、ぽぽりんは困惑した表情で顔を見合わ
せました。
 
「いろいろと事情がおありのご様子。詳しくお聞かせ願いたい・・・
その間、双方の進撃を停止してはいかがでしょう。」
 
後北条元帥の返事に、ピヨピヨ星人将官たちは3人でピヨピヨ、ピヨ
ピヨと相談を始めました。
 
 
 
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