太平洋の中央部、もとは島がまったくなかった場所に・・・・・
海底が隆起して、見たこともない巨大な大陸が出現していました。
生まれたばかりの大陸は、大きさはほとんどアフリカ大陸くらいで
起伏に富んだ山地と、広大な平野が広々と広がっているようです。
「おお!いつの間にこんな大陸が・・!?これが地球のプレゼントぢゃと
いうんか??」
冷凍冬眠からさめたぽぽりんと、修理を終えたトリス大佐は、今はもう
すっかり打ち解けたポォ少将と並んで、重巡ラピヨンの艦橋でこの
不思議な出来事を見守っていました。
「ポォ・・、まだ信じられないけれども、偶然に大きな地殻の変動が
起きたのかもしれない・・・さっきの人物も、まぼろしだったかもしれな
いポォ・・・
でも、もしも地球がピヨピヨ星人を迎え入れてくれるというなら、この
大陸は両者が仲良く暮らせる場所であってほしいポォ。」
「そうぢゃの。おそらく、ワシらが新大陸の第一発見者ぢゃ。この艦隊
の司令官、ポォ少将にちなんでポォ大陸と呼ぶのがええぢゃろう。
当面は、一緒に治水や植林をして大地を豊かにするのが第一ぢゃ。」
トリス大佐は、大自然の巨大な力に粛然としながらも、
まだ起こっている事そのものが信じられない様子です。
「・・・イマジネーション回路の働きで、電子頭脳の私も想像する事や
空想することはできるけど・・・。夢も見るのかな?これって現実・・?
イマジネーション回路の暴走、夢なんじゃないの?
ていうか、夢だよ、ぜったい・・・」
艦隊は、ゆっくりと地表に接近していきます。
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