ぱお〜ん!!
 
気合とともに振り下ろした、いや〜ん司令の棒は
ぽぽりんの脳天をクリーンヒットしました。
 
「ひょ〜!なんでワシをたたくんぢゃ〜ッ!?」
 
ぽぽりんは叩かれたショックで、気が遠くなりました。
 
***
 
(むう?  ここは・・・)
 
 
意識がハッキリしてくると、ぽぽりんは自分が冷たい床に倒れているのに
気がつきました。
 
(おお!イヤポポリス中央制御室ぢゃ。ナイスぢゃ、いや〜ん司令!
叩いたショックで、ワシにかかっていた幻術を解いてくれたんか。)
 
そっとあたりをうかがうと、ピヨピヨ星人たちは術に精神を集中している
らしく、正気にもどったぽぽりんに気づかない様子です。
 
(チャンスはおそらく一撃きりぢゃ。もう一度幻術にかかったら、ワシは
もうトラウマ攻撃に耐えきれんかもしれん・・・)
 
ピヨピヨ星人に気づかれないよう、ぽぽりんはソロリソロリと腰のホルスタの
ソドム級核融合ピストルに手を伸ばします。
 
ソドム級核融合ピストルは、反重力技術で常温核融合反応を発生させる
武器で、放射線はほとんど発生せず、ふだんは出力を抑えてシビレモード
に設定されているのです。
 
 
 
 
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