「そうだぴょん!ぽぽりんの服は、火星で着てたホンモノがイメージ
されているぴょん!ここでは、30世紀の火星にいちばん近い存在
だぴょん!」
 
ドウ イウ コト ヂャ? ワシラ  ドウ シタラ エエノ?
ぽぽりんは、かえったばかりのひな鳥の声でたずねます。
 
「はなぴょん、今からありったけのイメージをふるって、ぽぽりんの服を
30世紀の火星基地がある時空とつないでみるぴょん。その間に胸の
通信機で、基地の外で待機してる仲間を呼んで、はなぴょん本体と
みんなとの合体を解除してもらうぴょん!
 
はなぴょんは、もうタネに戻って手足がないぴょん!ぽぽりんたちが
スイッチを押してちょうだいぴょん。この双葉が引っ込んだら、もう
アウトだぴょん。急ぐんだぴょん!!」
 
ぽぽりんは、自分の背よりも大きくなってしまった通信機にやっとの
おもいでよじ登りましたが、スイッチが硬くて押し切れません。
ダメ ヂャ~!   ヤドラン、アガッテ キテ  テツダウンヂャ
 
 
へっぷ!ぷう、ぷう
 
ナンヂャ? ヤドラン、シャベレン ノカ? ガンバレ、オオ、
チカラガ ハイラン・・・ トイウ ヨリ、チカラガ  ナクナッタ!
 
もはや、胎児に近いぽぽりんとやどらんがスイッチに体重を
かけると、時々瞬間的に送信モードになりました。
 
ラセン チュウイ! ワシ ヂャ! ポポリン ヂャ!ドウカ
タスケテ クレイ! タスケテ クレイ! オネガイ ヂャ
 
ぷう、ぷう!
 
ピイ、ピイ、ピピ? ピピ、ピ・・・
ぽぽりんは、自分もことばを発音できなくなった事に気づいて、
がっくりしました。
 
みんな、まとまった意識を保ちきれなくなってきたので、ちゃがま
号も、ぽぽりんの服さえも、だんだん輪郭を失っていきます。
 
 
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