ソドム級核融合ピストル
 
● イヤポポリス市機動警察隊が3001年に採用した小型ピストル。 
● 重水素を充填した0.38インチIYP弾を、重力エネルギーで急激に圧縮する事によって核融合反応を発生させ、高温・高熱のエネルギー波とヘリウムガス、中性子を銃口から射出する仕組み。垂直に命中した場合、強化セラミック装甲にパンチ穴のような穴を穿つ事ができる。 
● グリップ内に高度な自動制退装置を内蔵しているため、反動で腕が吹き飛ぶ心配はないが、発射後の弾丸には質量がほとんどないため、中空装甲などのエネルギー拡散型防御には効果が小さい。 
● イヤポポリス市機動警察隊員の標準装備として厳重に管理され、シリアルナンバーを刻印したステンレス製のシールを貼って保管されている。
 
 
 
 
 
 
反重力ボード
● ふつうの物質と正反対の性質を持った「反物質」の存在は、
20世紀頃から既に予測されていたが、実際に反物質の存在を
証明したのは、23世紀ロシヤの物理学者イヤ〜ノフである。
 
● 反物質は、「反電子」「反陽子」「反中性子」などの素粒子が
互いに反撥しあう「万有反撥力」によって非常に拡散された
状態で、宇宙中あらゆるところに存在している。
 
● これら素粒子はあらゆる物を反撥する事から、それまでの実
験機器で確認することができなかったが、イヤ〜ノフは恒星の
光の、宇宙空間での微妙な屈折から、光を反撥する反質量の
存在を証明した。
 
● その後、反物質を大量に収集し、超大エネルギーで金属結
晶化する技術の完成によって、図のような反重力ボードが
27世紀ごろ生み出されたのである。
 
● 反重力ボードは、地球の引力が加わると浮揚する性質を持
っているため、飛行のために全く燃料を必要としない無公害
車両である。操縦は、一本のコントロールデバイスを介して
重心を移動し、ボードの浮力をコントロールして行うが、
20世紀の自転車よりもカンタンだ。
 
● なお後尾の箱には、のらない時に空中に舞いあがらない為
の係留具(ロック式のフックアンカーとチェーン)が入っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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