超巨大な重力に引かれて、L−25号とピヨリーナちゃんは
どんどんどんどん、ブラックホールの中心へ近づいていきます。
おそらくスピードは光速近くまで加速されていたけれど、空気も
比較するものもないので、進んでいるのか静止しているのか
だんだんよくわからなくなってきました。
(ああ!・・・あれは何ピヨ??)
やがて、おおむねブラックホールの中心と思われるあたりに・・・
ぼんやりと、何かが浮かび上がるように見えてきたのです。
「うさぴー少佐、前方に何かあるみたい!!」
「え〜、、何だぴょん・・?」
ユウ中佐の声に、うさぴー少佐も前方に目を凝らします。
「ブラックホールの中心は、巨大な重力で時空がねじまがって
いるんだぴょん。もしかすると、こことは別の時間、別の空間に
つながっているのかも・・・」
「わあ、、じゃああれって時空間トンネル???」
さらに進むうち、トンネルの向うに、人物らしい姿がうっすらと
見えはじめました。
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