諸尾博士は、消滅をまぬがれたエンジェルの身体を大事に持ちかえると、
宇宙植物の細胞を最も近い人間の細胞に置き換える大手術を施しました。
 
諸尾博士はもともと人造人間を作るプロなので、ベースが宇宙植物でも
なんとか人間にすることに成功したのです。
 
「身体も記憶も消滅した部分が大きすぎて、5歳児くらいにするのが限界だ。
スマン、元よりだいぶ幼い感じになってしまったゾ!」
 
諸尾博士は謝りましたが、やどらんとランちゃんはそれでも充分満足でした。
 
 
その年のクリスマスイブ。3人はおみやげを買って、なかよく並んでおうちへ帰ります。
 
「サア、はやく帰ってこのケーキを食べよう♪」
やどらんは、ケーキの箱をかかえてトコトコ歩きます。
 
「幼稚園で、サンタさんって人がプレゼントくれるってきいたよ。ワタシのとこにもくる?」
実はもう、こっそりプレゼントを買ってあるランちゃんは、ニッコリして答えます。
 
「いい子にしてたら、きっとくるよ。」
 
「ワ〜イ♪ ワタシいい子にする!」
 
 
同じ日、ぽぽりんと潤子ちゃんは再びブラウサ号にのって、新たな旅へと出発しました。
 
「やどらんさんとランちゃん、この事件を機会に結婚したんだよね。エンジェルちゃん、
本当の子供みたいだね。」
 
「遺伝子的にみても、本当にやどらんたちの子なんぢゃ。ドウカしあわせになってほしい
ものぢゃ・・・」
 
(はなぴょんも、そう思うぴょん♪)
 
「ハテ?いまなにか聞こえた気がしたが・・・ 放棄された火星基地の宇宙植物本体
応援しちょるんかもしれんの。」
 
ブラウサ号はグングンスピードを上げて、やがて四次元空間へ突入していきました。
 
 
 
 
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